初の単独公演「ひとりあそび」振り返りーぬ
お久しぶりーぬです、もえりーぬです。
「え、こんなHPあったの?」と思った方、ようこそいらっしゃいました。
素敵でしょう。えへへ、この記事読んだらゆっくり見て回ってね。
さてさて、先日の2024年3月23日(土)に、私の初の一人芝居公演「ひとりあそび」を開催しました。
おかげさまで、無事終演することができましたので、いろんな振り返りーぬをしていこうと思います。
来れなかった方も来れたような気持ちになれるよう、事細かに書いていきますので、どうぞ最後までごゆっくりお付き合いくださいませ。来てくださった方はもっと楽しめると思うから!ゆっくりお付き合いくださいませませ。
とりあえず、上がって上がって。玄関じゃ、なんだからさ。
事の始まり
この公演の始まりは、会場である、川崎やのオーナー清水さんからいただいたメッセージでした。
もう何年前になるんだろうか、忘れちゃうくらい前なんですが、清水さんから突然「そろそろ単独ライブいかがですか!」とお声がけをいただきました。
その頃は、一人芝居なども始めたばかりで「えええ!私なんて!まだまだ一人でなんてできないです、でもありがとうございます。」みたいなことをお返事したと思います。記憶が曖昧なのですが。うわ、捏造してたらどうしよう。先に謝っとこう、清水さんごめんなさい。(?)
でも、その清水さんからのメッセージから、なんとなくいつかは一人芝居の単独ライブがしてみたいなあと夢見るようになりました。
そして、昨年の2023年6月頃に挑戦した『INDEPENDENT:23トライアル』という一人芝居の賞レースにて、
京都の劇団『努力クラブ』の主宰・合田団地さんに書き下ろしていただいた『シチューライス』という作品で、1位を取らせていただきました。
トライアルでは15分だったものを、11月に行った本選では30分に。新たな演出も加わって、とてもとてもお気に入りの作品になりました。
この作品を、ぜひ、ぜひ!地元で、長浜で、川崎やさんで上演したい!と思い、そうだ一人芝居の単独ライブをしよう!と、INDEPENDENTが終演した次の日に清水さんにご連絡しました。思い立ったら即行動。
しかし、年内の上演はスケジュールが合わず、雪の具合も踏まえて(地元は豪雪地帯)3月の末に上演することになりました。後で書くけど、結果的に本当に3月末にできて良かった!
清水さん、本当に本当にありがとうございました!
…大丈夫?疲れちゃった?コーヒーでも淹れましょうか?まだまだ続くからね。
事の流れ
12月の初めに日程が決まり、そこからコツコツと準備を進めていきました。
とにかく初めての単独ライブなんだから、やれることはなんでもやってみたい。そう思い、公演のチラシデザインも自分でやってみることにしました。
なんの経験も知識もないど素人なので、チラシデザインには苦労しましたが、なんとなく自分で思っていた方向性と、かわとしーぬの素敵な写真、便利なアプリのおかげでなんとか形になりました。
それから、デザイナーをやっている友人に添削をしてもらい、入稿!印刷物完成とともに、情報解禁!チラシも1月末には配り始めることができました。
でも何も考えずに「うーんそんなに値段変わらんし、500部より多い方がいいか」とチラシを600部も刷ってしまい…。思わず『助けてください~~!』とInstagramのストーリーで呼びかけると、なんとたくさんの救いの手が!!
長浜市内の様々なお店や施設に、公演のチラシを置いていただくことができました。
中には、ここも置いてくれるって!と紹介してくださる方もいて、本当に助かりました。人の優しさに触れた。ニンゲンヤサシイ、ニンゲンダイスキ。
おかげさまで、600部はすぐになくなって、また新たにポストカードを印刷することになりました。今度は500部。これはめっちゃ余ってる。誰かもらって。
また、地元のフリーペーパー情報誌『WATCH』さんに掲載していただいたり、湖北地域のインターネット番組『STUDIOこほく』さんに取り上げていただいたり、地元の新聞『滋賀夕刊』さんにも掲載していただきました。ありがとうございます。ありがとうございます。
そんなこんなで、超絶ありがたいことに少しずつ席は埋まっていき、無事完売することができました。ヒイ。ありがとうございました。
今回の公演は、制作も一人で挑戦。
ご予約いただいた方にメールでお返事したり、予約リストを作ったり。
稽古場を予約したり、時間を間違えたり。(笑)
パンフレットやチケットのデザインをしたり、印刷したり。
センターラインがずれた手作り感満載のパンフレットも、線が細くてたまらない名刺サイズのチケットも。
どれもお気に入りです。ご来場いただいた皆さんにも気に入ってもらえているといいな。
また、チケットの裏には、史朗さん作の消しゴムハンコと私の直筆メッセージを、お一人お一人に愛をこめて記しました。(当日券の方などは間に合わなかった、すみません)
ご来場いただいたみなさんに、少しでも感謝の気持ちが伝わっているといいなあ。
…コーヒー冷めちゃいました?あ、貰い物のクッキーあったわ。食べる?
公演内容
てかさ、肝心の公演内容を言い忘れてたよ、HAHAHA
以下セトリ~~~~~~!
1,影アナ(私の相方・ちくだ)
2,一人芝居『おかあさん』作・演 もえりーぬ
3,MC(挨拶、作品説明)
4,10分休憩
5,一人芝居『シチューライス』作・演 合田団地(努力クラブ)
6,MC(謝辞)
ですです。全部で70~80分くらいの公演でした。
また、音響照明は、私の相方。メッツ約1.5倍のちくだ。
舞台写真や当日制作は、消しゴムハンコも作ってくださった史朗さん。
受付は、私の母でした。
超身内の仲間に助けられた公演でした。ありがとうみんな。
一人芝居『おかあさん』について
さて、ここからは肝心の上演作品についてお話していこうと思います。
まず1作品目に、私自身で作演した『おかあさん』という15分程の一人芝居を上演しました。
大事な一人娘が、結婚して実家を出たのに連絡もせず突然帰ってきた、そんなとある家庭のとある一夜を描いた作品。
この作品は、私が毎年チャレンジしている『エミィ賞グランプリ』という、コメディエンヌ(喜劇女優)のNo.1を決める賞レースのために作成したもの。
昨年、10月末に行った&Tulpeの2ndLiveでも披露しました。
田舎のおばちゃんあるあるが満載で、とてもお気に入りの作品です。エミィ賞のために作成したので、派手な演出もつけようと、ダンスパートがある喜劇作品にしました。自分が演じていてとても楽しい作品です。
何度か上演したことがある作品なので、その経験を踏まえて、1部修正したり、追記したり。
より一層、見やすく面白くコンパクトにできたかなあと思います。えへへ。
また、自分で台本を書いているので、昼の部・夜の部でも、お客さんの様子や状況で小ネタを変えたり、追加したりしました。
例えば、テレビを見てボソボソ言うているシーン。昼の部と夜の部でも変えたんだよ。本番の10分前に思いついて変えました。えへへ。
自分で作演する一人芝居のいいところは、誰にも迷惑をかけずにいろんなアドリブを入れたり、台本変更ができるところ!思う存分させていただきました。えへへ。
なので、この芝居は、台本があるようでないようなもの。生の演劇鑑賞の醍醐味はライブ感!楽しんでいただけていたらうれしいです。
ちなみに、こんな感じのおばちゃんが子役ミュージカル『アニー』のオーディションを受けに行くという一人芝居作品もあるので、これもまたどこかで上演できるといいなあ。これもね、すごくお気に入り。見てほしいなあ。
…大丈夫?飽きてない?甘いものの次はしょっぱいものでも。ハッピーターンでもどうぞ。
一人芝居『シチューライス』について
こちらの作品は、前述したように大阪で15分ver、30分verをやったもの。
京都の劇団「努力クラブ」の主宰・合田団地さんに書き下ろしていただいた作品です。
作品の内容を説明するとネタバレになってしまうので、なかなか難しいのですが…。
とある夫婦が夕飯時に、奥さん手作りのシチューライスをめぐって、なんやりかんやりするお話。
事の始まりは、昨年の4月。合田さんと別件のコントユニットの稽古をしているときに、ダメ元で一人芝居の作演出をお願いしたのが始まりです。
合田さんに「観客の皆さんにむちゃくちゃ嫌われるか、むちゃくちゃ好かれる話がしたいです。シリアスなやつ!」という無理難題を投げつけ…(笑)それで合田さんが書き下ろしてくださいました。天才だ。天才が過ぎる。
初めて台本をいただいたときに「なんだこれはとんでもないものを…!めちゃくちゃ面白い!」と思い、こんな面白いものを演じられることがすごくうれしかったのと同時に、この面白さを表現するには…と頭を抱えました。
私はとにかく、この作品の『余白』が面白いと感じたので、お客さんにもこの余白を楽しんでもらえるように演技プランを考えました。
合田さんは京都にお住まいなので、基本はリモートで演出を付けていただきました。
私が自宅などで撮影した動画をYOUTUBEに限定公開し、合田さんにお送りして、その動画のコメント欄に「3:58 そのままの体制で言ってほしい」などと演出コメントを付けていただき、それを踏まえてまた動画を撮りお送りする…という形をとっていました。
その瞬間瞬間に演出を付けていただけることと、しっかり記録に残るのでわかりやすいこと、いいこと尽くしの稽古方法でした。合田さん、本当にありがとうございました。
前述したように、11月末の本番を終えてから3月末にこの公演を設定したので、時期が開いてしまい、私の鳥頭では細かいところまで覚えていられることができず、ほぼ1から作り直しました。なぞっている部分も多々ありますが。
それがよかった!
新鮮な気持ちでこの作品と向き合うことができて、新しい見せ方なども考えることができました。
私的には回数を重ねてどんどん面白く出来たと思う!来てくださった方にも楽しんでいただけていたらうれしいなあ。
大阪でやった時と大きく違うのは、会場の規模。
川崎やさんは、30席前後の劇場で、お客さんとの距離が近いのが特徴。
途中でマイクを使うシーンがあるのですが、大阪の際はスタンドマイクを使用していましたが、長浜公演ではハンドマイクに。
その分、体の向きとか使い方に縛られなかったので、それもそれで面白かった!
そうそう。この作品はとても余白があるので、アンケートでも直接いただいた感想でも「結局どうだったの??!」とたくさん尋ねられました。えへへ。どうなんだろう、私にもわかりません。えへへ。
なぜそんな行動を起こしているのかわからないからこそ、夫に対する妻の気持ちを明確にして演じるようにだけは意識しました。
終演後に「なんか参考にしたものとか、作品とかあったの?」と尋ねられましたが、うーんなんだろう。『怪物』という映画の職員室のシーンでの、校長先生と安藤サクラさん演じる母親のやり取りの雰囲気は心に残っていたかも。
通じるものがあるのかわかりませんが、強いて言うならそうかもしれません。
あと、『告白』という映画の松たか子さんとか!『カルテット』というドラマの松たか子さんもです。カルテットの松たか子さんはめっちゃ意識した!すごく好き!これは強いて言える!
でも何より、合田さんの演出のおかげです。細かく、細かく演出を付けてくださるので、やってみて自分で見てみて発見して…の繰り返しをして探っていました。面白かった~~!
あ!あと合田さんにいろんな種類の笑顔を増やしてほしいと言っていただいたので、たくさん笑いました。
あ、衣装と髪型は大阪の時と変えました。髪もロングにしたり、スカートを履いてみたり。
大阪でやった時の映像を見て、私が想像していた妻像と違うなあと思ったので、変えました。
はあ…たっっのしかった…これもまた舞台演劇だからこその面白さあふれる作品。
会場の雰囲気と共に作り上げる生ものだからこそ、昼の部と夜の部でも違ったものになるし、それが面白いし。
これからもいろんなところでやり続けていきたい大好きな作品です。
そして、合田さんとこれからもお芝居したいです、がんばります。
…もうこんな時間か。遅くなっちゃってごめんね、どうする?晩御飯食べて帰る?昨日作ったシチュー、まだ余ってるんだ。
総括
総じて!やりたかったことがたくさん実現できた公演になりました!
ありがたや…ありがたや…ありがたや…
昼の部での雰囲気を見て、機転を利かせ、夜の部ではお茶目な影アナをしてくれた相方。
そのおかげで会場が温まり、いいスタートを切ることができました。
またまた機転を利かせて、物販のお手伝いまでしてくださった史朗さん。
難関チケットシステムをしっかり捌いてくれた、受付担当の母。スタッフさんのケータリングとか、私の頭が回らない細かいところまで、気遣ってくれました。母には頭が上がらないぜ。
機材準備だけでなく、朝から暖房を入れて会場を温めてくださっていた、お心遣いあふれる川崎やの清水さん。
アンケートのご協力を呼びかけたら、しっかり丁寧に書いてくださったお客様方。
来てくださるだけでも本当にうれしいのに、素敵な差し入れまで持ってきてくださる方々。
たくさんの優しい気持ちに支えられて、無事に終演することができました。
本当にありがとうございました。
そうだ、最後に聞いてくれよう。
当日の朝小屋入りしたらさ、郵便屋さんがなぜか私宛の荷物を持ってきてくれてさ。
開封したら、なんと素敵なお花でした。
青森から素敵なお花を送ってきてくださいました。
しかも私の大好きなチューリップ!好きな色味!暖色系大好き!!!
一人芝居公演なので、稽古も作業も準備も全部ひとりで、とても孤独でさみしかったのですが、このような温かいことをしてくださる方に本当に励まされました。
ひとりだけど、ひとりじゃない!本当にうれしい!奈良さんありがとうございました!!
第1回公演と謳っておりますので、第2回、第3回と続けていけるように頑張ります!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
本当に本当にありがとうございました。
そしてなにより、こんなに長いブログを最後まで読んでくださってありがとうございました。
泊まってく?もうこのまま泊まってく?私のパジャマで良かったら使いなよ、一日くらい同じパンツ履いても大丈夫でしょ。
なんてね、また来てね!ばーい!